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無断体外受精で49人?オランダの医師の行動は日本ではどんな罪?

こんにちは、椎木です。

オランダの医師がとんでもない事を仕出かしましたね。

少なくとも49人の子どもをその母親である女性に無断で自分の精子を体外受精に使用し生ませたという物。

件の医師は死亡していますが、日本であればどういった罪に問われるのか調べていました。

刑事罰

詐欺罪

まず思いつくのがこの「詐欺罪」ではないでしょうか。

無断で自分の精子を体外受精させるのですから、女性としては「そんな話きいてない」となるのは必然でしょう。

騙された、詐欺だと訴えたくなるのは分かります。

ただ、今回の事件は、女性たちが皆精子バンクを利用し体外受精を希望していたという背景があります。

更に医師からは「匿名の提供者からの精子」との説明を受けています。

例えば精子バンクであろうと、精子の提供者を女性側が指定していたのなら紛れもなく「詐欺」にあたりますが、「匿名の提供者」つまり誰でも構わないと捉えられるようなニュアンスなので、一概に「詐欺だ」と言うのは難しい気がします。

何か他にこの医師から、例えば「匿名の提供者」は「とてもイケメンだ」とか、「とても優秀な人物だ」とか事実に反するような説明があったのであれば「詐欺」として訴えることは出来るかもしれません。

傷害罪

傷害罪と聞くと「相手に殴らる」と言うイメージが強いですが、例えば相手に精神的苦痛を与え続け「うつ病」の発症を引き起こしてしまった場合も適用されることがあります。

ただこれらの多くは「パワハラ」などにみられる「暴言」や「嫌がらせ」に適用されることが多く、例えば事件後にまわりの目が気になり「うつ病」を発症したとして、その原因であるのが「当該医師」なのか「周囲の奇異的な視線」なのか、そのあたりの因果関係を解明するのが厄介そうなので、訴えても勝てるかどうかは難しいでしょう。

強姦罪

体外受精で強姦?と思う所があるのですが、女性からしたら望まぬ人の子種を植え付けられたのだから、強姦と言っても差し支えない気がします。

日本における「強姦罪」の定義は、


刑法第177条
暴行又は脅迫を用いて十三歳以上の女子を姦淫(かんいん)した者は、強姦の罪とし、三年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の女子を姦淫した者も、同様とする。

引用:刑法第177条

と言う風に「暴行または脅迫を用いて」と言う事なので、今回のように「相手が誤認する」ような内容での体外受精は「強姦罪」での訴えは無理でしょう。

民事:損害賠償請求

刑事での立件は難しそうですが、民事ならどうでしょうか。

望まない人物の子どもを妊娠させられたのだから、精神的な苦痛による損害賠償の請求は可能な気がします。

ただ、ここでも引っかかってくるのが、精子を提供する際の「匿名の提供者」と言う部分ではないでしょうか。

どういった契約か分かりませんが、契約の時点で女性が「この医師の精子ならばNO」と言っていたことなどが証明できるのであれば、「詐欺罪」とセットで訴えられそうですが、そうでない場合は「誰でもよかったんじゃないの?」と「望まない人物からの提供」と言う部分が引っ掛かりそうです。

民事で訴えるのであれば、こうやって事件が大きくなってしまった事により、世間からの風評被害などによる精神的苦痛を医師に対して行うのがベストかもしれません。

これは確実に文字通り医師が撒いた種のせいでこれだけ事件が話題になっているのですから、医師に賠償金の支払い義務は発生しそうです。

まとめ

今回はオランダの49人体外受精医師の行動が、日本ではどんな罪になりそうかまとめてみました。

同様のないようであれば刑事罰で訴えは難しそうですが、民事での損害賠償は出来そうです。

ただ、オランダではすでに医師は逝去しているため、件の子ども達が医師の遺族に遺産の分割を要求しているのだとか。

このような事に関わる医師には、特に高い倫理観を持ち合わせていて欲しいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ではまた次のニュースで。