ボリス・ジョンソンの首相就任でブレクジットはどうなる?イギリスのEU離脱は加速する?

こんにちは、椎木です。

ブレクジットですったもんだするイギリスでテリーザ・メイ首相に代わる新たな首相が誕生しましたね。

ボリス・ジョンソン首相

キャメロン氏が首相の任を解かれるときに、ポストキャメロンだなんだと持て囃されておきながら、派閥のゴタゴタで保守党党首選挙に名乗りを上げなかったボリス氏なので、いまさら感が強いですが……

今回保守党の党首ひいては首相と言う事になって、ブレクジットが今後そうなるのか予想してみました。

ボリス・ジョンソンの経歴とwikiプロフィール

予想の前に、簡単にボリス氏のプロフィールや経歴を

生年月日1964年6月19日(55歳)
出生地 アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市
出身校オックスフォード大学
前職ジャーナリスト
所属政党保守党
親族ジョー・ジョンソン(実弟、庶民院議員)

アメリカ生まれの破天荒なジャーナリスト。

BBCのニュース風刺番組「Have I Got News For You」の出演者として、その破天荒なキャラクターは有名であり、 2001年に勢いそのままに議員としてのキャリアを下院でスタートさせます。

議員になった後は度々批判を浴びながらも、着々とその人気を伸ばし、2008年にはイギリスの政界でも有数の要職であるロンドン市長に当選しています。

ロンドン市長時代

  • 犯罪率の低下
  • 購入可能な新築住宅の数の増加
  • 渋滞解消等の交通政策

を実績として挙げています。

正直全てボリス氏の言う通りの成果が出ていたかと言えば、微妙な所ですが、有名な所で言えば交通政策の一環である、通称「ボリス・バイク」ことレンタルサイクルの普及でしょう。

また、ロンドン市長時代にはロンドンオリンピックの開催にも尽力しており、その辺りでは概ね評価されています。

まあ私達のようなイギリス人ではなく、かつただの一般人からしたら、

宙づりで動けなくなった市長

というイメージしかありませんが……。

イギリスがロンドン五輪で初めて金メダルを取った際、お祝いとしてジップラインに乗ったジョンソン氏が途中で引っかかり、宙吊りのまま動けなくなった顛末(てんまつ)は、特に印象的だった。

BBC NEWS

そんなロンドン市長時代を経て、後にブレクジットと呼ばれる国民投票の折にはEU離脱派の先頭に立つようになりました。

当時のアメリカ大統領バラク・オバマ氏からEUへの残留を求めた際には

「オバマにはケニア人の血が入っており、反英感情がある」

と人種差別ともとれる発言をするなど、かなり強硬に離脱を進めていた人物です。

ブレクジットの先鋒として再び国政へ

その後キャメロン首相の後任として期待され、党首選挙にも一旦は立候補していたものの、急に立候補を取りやめ、(マイケル・ゴーヴ現環境相の立候補を受けて支持基盤が崩れて取りやめた ) 結局はテリーザ・メイ首相が誕生する事となりました。

そのメイ内閣で、まさかの外務・連邦大臣に起用されましたが、正直びっくりな人事でした。

確かに国民投票の結果を受けて、離脱を主導する事となった保守党としては、「離脱派」の先頭として旗を振ってきたボリス氏は妥当な気がしますが、いかんせん強硬すぎて……

実際この就任のニュースを聞いたアメリカのマーク・トナー国務省報道官は失笑したという逸話まであるほど。

就任からおよそ2年、結局穏健離脱派のメイ首相とは袂を分かっています。

そして今回、メイ首相が辞任を表明したことにより、党首選に出馬し、5回の投票全てでトップを取り、晴れて党首に就くことになりました。

ボリス・ジョンソンの首相就任でブレクジットはどうなる?EUとの合意なき離脱派あるのか?

ボリス氏はかなりの強硬離脱派です。

メイ首相が続けたEUとの交渉や、その結果2018年にまとまった離脱協定についても厳しい批判を行い、毎回のように離脱協定案を頓挫に追い込んできています。

加えて2018年にメイ首相と袂を分かった時には メイ首相の協定はイギリスを「植民地状態」にすると述べたり、コラムを通じて、「自分なら、本当の離脱を実現できる」と主張するようになったりと、メイ首相が進めた「離脱」について事あるごとに噛みついてきました。

なぜボリス・ジョンソンの人気は衰えないのか?

正直言って、一旦しっぽを巻いて引き下がったくせに……という冷めて目でしか見ていなかった私ですが、イギリス世論では未だ衰えない人気。

実際失言も多く、どちらかと言えば、やらかしてしまってるイメージが強いボリス氏。日本だと徹底的に叩かれて、謝罪会見を開かされているレベルだと思いますが、なぜここまで人気なのか。

その辺りは上手く自身のキャラクターを確立させているという部分が大きいと見ています。

「ボリス」という個人は、エリート層で頭が良く、それなのに気取っておらず「ジョークを飛ばす面白い奴」というキャラクターです。

ジョークで笑わすだけでなく、自身の行動も少し抜けている部分があり、先述したロンドン市長時代の宙吊り事件も「笑える」エピソードとして好感につながっています。

そんな笑わしてくれたエピソードに留まらず、輝かしい功績も残したロンドン五輪は国民の記憶に残っているため、「きっと何か楽しいことをやってくれる」、「(オリンピックの時のように)イギリスを一つにまとめてくれるだろう」という大きな期待感が人気として現れていると見ています。

度重なる失言はジョークの延長線上であり、強行的な姿勢は強いリーダシップに見えてしまう。

自分のキャラクターを十分に理解しているからこそ、いや寧ろそういった行動をキャラクターに結び付けることに成功したからこその人気だと考えています。

ボリス・ジョンソンが首相就任でブレクジットはどうなる?

話が逸れましたが、そんなボリス氏は今でも

「協定に有無に関わらず期限である10月31日には離脱するべき」

だという姿勢を崩しておらず、首相就任後に議会を休会してでも合意なき離脱を強行する可能性も示唆していました。

そんなボリス氏の凶行を止めるべく、先日イギリスの下院で

英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)について、EUとの離脱協定を結ばない「合意なき離脱」を強行するいかなる試みも阻止することを定めた法案

が可決されました。

これにより強行的に合意なき離脱をすることは困難になりましたが、あくまでも強行的に期限前の離脱を阻止するだけであり、期限が来てしまっては意味がありません。

実際、期限内に協定の締結が為されなければ、合意なき離脱の準備は出来ているとの表明をしています。

強行的な手段の取れなくなったボリス氏は現在、下院で3回も否決された離脱協定案の代案をEUと交渉する可能性を示唆しています。

ただEU側は「離脱協定案の再交渉はしない」と再三繰り返しているので、交渉が進まないのは目に見えています。

このままの流れで、ボリス氏が自身のキャラを守るのであれば、10月31日の期限を持って「合意なき離脱」が為されるのは確実でしょう。

今後情報が入り次第追記します。

ボリス・ジョンソンの首相就任でブレクジットはどうなる?イギリスのEU離脱は加速する?のまとめ

今回はボリス・ジョンソン氏が首相に就任したことにより、ブレクジットはどうなるのか、EU離脱は加速するのかを調べてみました。

合意なき離脱を強行的に行う事は出来なくなりましたが、それでも期限が来たら合意の有無に関わらず

離脱をする

としているので、離脱のスピードこそ加速はしませんが、後がなくなったのは確かなようです。

今後情報が入り次第追記します!