NO IMAGE

非常災害対策本部の設置が遅い?ここまで時間がかかった理由はなぜ?

  • 2019年10月13日
  • 2019年10月13日
  • 未分類

尋常じゃない被害をもたらした台風19号が列島から離れて間もないですが、13日の午前中に安倍総理大臣は非常災害対策本部の設置を表明しました。

台風が過ぎてから設置されたことで、一部の人からは

遅すぎ!

と非難の声が上がっていますが、このタイミングでの立ち上げになった理由を調べてみました。

非常災害対策本部の設置は遅い?

まず結論から書くと、今回の非常災害対策本部設置は全く遅くありません

その理由は、非常災害対策本部の設置の基となる災害対策基本法の第二十四条に記されています。

第二十四条 非常災害が発生した場合において、当該災害の規模その他の状況により当該災害に係る災害応急対策を推進するため特別の必要があると認めるときは、内閣総理大臣は、内閣府設置法第四十条第二項の規定にかかわらず、臨時に内閣府に非常災害対策本部を設置することができる。

出典:災害対策基本法

法律にも記載されているとおり、災害が起きて、その規模などの全容を把握したうえで必要である場合設置する事になるわけです。

よく災害対策本部と、非常災害対策本部が混同されるのですがその違いを記すと

災害対策本部

災害が起きる、又は起きる恐れがある場合各都道府県や地方自治体に設置される機関でトップは首長。

非常災害対策本部

非常災害が発生した場合において、当該災害の規模その他の状況により当該災害に係る災害応急対策を推進するため特別の必要があると、内閣総理大臣が認めた時に、内閣府に臨時に設置される機関でトップは国務大臣。

こんな違いがあるわけですね。

今回の台風19号でも各自治体では早々に災害対策本部が設置されていました。

ではそれまでは内閣や国は何をしていたのかと言うと

  • まず8日に、首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置
  • 9日から11日にかけては各都道府県への指示
  • 12日午後には連絡室を官邸対策室へと変更

としっかりと準備はされています。

過去の設置例とも比較

「災害が発生して」と言われても、今までの設置タイミングはどの程度だったのか、なんて覚えてませんよね。

比較してみたら遅いという可能性もあります。

なので現政権とは全くの別政権、民主党政権下で起きた災害での非常災害対策本部の設置状況と比較してみます。

民主党政権下の2009年から2012年の間に起きた災害で、非常災害対策本部の設置がなされたのは、2011年9月に列島を襲った台風12号の時。

※東日本大震災の時は「緊急災害対策本部」です。

2011年の9月3日午前10時頃に高知県に上陸した台風12号は、翌9月4日の午前3時頃に鳥取県から日本海に抜けるまでに甚大な被害をもたらしました。

当時は野田総理大臣時代ですが、非常災害対策本部は台風が日本海側に抜けた9月4日に設置されています。

今回は13日に太平洋側に抜けているので、タイミング的にはこの時と比べても遅いという事はないですね。

この事から分かるように、今回の設置が遅かったわけではなく、しっかりと全容を把握してからの設置になるので、どうしても災害が去ってからと言う形になってしまう訳ですね。

設置の条件も

当該災害の規模その他の状況により当該災害に係る災害応急対策を推進するため特別の必要がある時

と被害状況や規模を勘案するようになっているので、こうなってしまうのは仕方がないですね。

ただ、設置のタイミング云々よりも、今後の対応や被害者救済への動きが「遅い」と言う事にだけはならない事を祈ってます。