学校の課題や、習い事で使われている絵の具ですが、
服や壁、床などに飛び散って汚してしまうことも・・・
絵の具の汚れは適切な処理方法を知っていれば、
シミ一つ残らずにきれいにすることができますよ。
この記事では服についてしまった汚れから
床や壁についてしまった場合の汚れの落とし方もまとめています。
ぜひ最後まで読んでみて下さい。
服についてしまった絵の具をシミなくきれいに落とす方法は?
まず、大前提として絵の具の汚れはすぐに取り掛からないと
シミとして残ってしまいます。
乾いてしまった絵の具のシミは繊維の奥深くまで染まってしまっているので、
クリーニングに出したとしても完全にシミを取ることは難しいです。
なので、絵の具が付着していることに気づいたら完全に乾く前に落としましょう。
服についた絵の具のシミの落とし方(水性の場合)
水性の絵の具は、水と混ぜて使用することから乾くまで時間がかかります。
主な具材に「透明水彩」「ガッシュ」「アクリル絵の具」があります。
ただし、乾いてしまうと汚れは取れにくくなります。例としてアクリル絵の具の撥水性です。
できるだけ絵の具が乾く前、染み込む前に汚れを落としましょう。
まず、絵の具がついたことに気づいたら、すぐに乾いたティッシュなどでふきます。
絵の具のシミが広がらない様に、優しくふき取ればシミは最小限に収まります。
残ったシミのは以下の方法で綺麗にすることが出来ます。
使うもの
- 台所用洗剤またはアルコールジェル
- 使い古した歯ブラシ
- タオル
まず、服の下にタオルを敷きます。
次にご家庭で使用している台所用洗剤またはアルコールジェルを、シミ部分に直接塗布します。
次に歯ブラシでシミ部分をトントンと当て続けましょう。
この時、歯ブラシの擦りで服の生地を痛めないように注意してください。
段々とシミが薄くなって、小さなシミだとこれで落ちます。
シミがなくなったら水で揉み洗いして、通常の洗濯をします。
服を乾かしてシミがなくなったら完了です!
万が一絵の具が付着していることに気づくのが遅れ、
乾き始めている場合も、この方法を試してみて下さい。
服についた絵の具のシミの落とし方(油性の場合)
まずはじめに、油性絵の具は速乾性があり、汚れを落とすのが非常に難しいです。
もし付着してしまった場合は、無理に取ろうとせず専門の業者に任せるというのも一つの手です。
自分で服についた油性絵の具を落としてみたい方は、水性の時と殆ど同様です。
油性絵の具は水性絵の具にくらべ、早く乾いてしまうため、ティッシュで拭き取る事はありません。
汚れている部分の下に汚れてもいいタオルを敷いて、
その上でアルコールジェルなどを塗布して叩くとそのうち溶けだします。
ただし、顔料の分子が服の繊維の奥深くに入って染まってしまうと、
さらに取れにくくなってしまう可能性がありますのでご注意下さい。
壁に付いた絵の具のシミを綺麗に落とす方法は?(水性の場合)
乾燥する前に、軽く雑巾などで水拭きするのは同じです。
絵の具が乾燥してしまっている場合は、服と同様
台所用洗剤やクレンジングオイルで落とすことができます。
使うもの
- 台所用洗剤またはクレンジングオイル
- 布巾
- 使い古した歯ブラシ
汚れ部分に台所用洗剤またはクレンジングオイルを塗ります。
上から歯ブラシで叩いていき、汚れを浮かせます。
歯ブラシを洗いながら、この工程を繰り返して綺麗にするやり方です。
水性絵の具は水に溶けやすいのでこのやり方で綺麗にすることができます。
壁の絵の具汚れの注意点
絵の具汚れは乾く前に処置をしないと、取るのが難しいです。
その理由として、壁に付着した乾いた絵の具を取るには
さらに強い薬品を使うことになるからです。
そうすると強い薬品や薬剤によって壁の変色や壁の素材そのものに影響してしまうこともあるので、
壁の絵の具の汚れをする際は一番目立たないところからお試ししてください。
床に付いた絵の具のシミの落とし方(水性の場合)
乾燥する前なら素早くふき取って色が残らないうちに水拭きをします。
フローリングの溝に入り込んだものはキッチンペーパーなどで吸収させましょう。
使うもの
- 中性洗剤やクレンジングオイル
- 布巾とキッチンペーパーまたは新聞紙
シミになった箇所に洗剤を万遍なくかけます。
床についてしまった場合は、フローリングの溝までしみ込んでしまうので
溝まで届くように、キッチンペーパーか新聞紙で叩きましょう。
泡立ちが良くなったり、色が薄まったら水拭きで吹きます。
この工程を数回繰り返して、最後に家庭用洗剤でもう一度洗えば、綺麗になります。
床の絵の具汚れの注意点
床の色が変色したり、フローリングのコーティングが剥げてしまう場合があるため、
乾いてしまったらそっとしましょう。
あくまで乾く前の処置として洗剤でシミを落とすことはできますが、
溝や角など家庭で綺麗にするには限度があるので、もし絵の具のシミで床や壁が汚れている場合は
専門の業者に申し込むのが一番きれいに仕上がります。
油性絵の具が壁や床についた場合の落とし方
油性絵の具の特徴として、速乾性があります。
つまり早く乾いてしまうのです。
水性絵の具で有効的だった家庭用洗剤も効果はほとんどありません。
もし服や壁、床などにシミを付けてしまった場合は、最終的に専門の業者に依頼しましょう。
油性絵の具のシミの落とし方の簡易的な処置として
- アルコールジェル
- 消毒用エタノール
- 除光液
は効果があるとされています。
油性絵の具のシミの落とし方の注意点
油性絵の具での汚れは専門の業者に依頼申し込みをした方が綺麗にしてくれる可能性があるので、
無理に絵の具をはがそうとせず、そのまま依頼してみましょう。
壁と床についても、除光液が一番使いやすいと思いますがあくまで簡易処置です。
強く擦りすぎて壁や床を傷つけない様にしましょう。
絵の具のシミの落とし方【服・壁・床】のまとめ
ポスターやポップ作りに手ごろな画材の絵の具ですが、汚れると大変です。
準備する際に近くに零したり付着してしまった場合の簡易処置をする、
新聞紙などを置いておけば安心して作業をすることができます。
水性絵の具の汚れは家庭用洗剤で落とすことができ、
油性絵の具は除光液などで薄めることができます。
絵の具の準備セットに洗剤や除光液を入れておくと
汚れた時の早い処置ができるので便利だと思います。
何にせよ、汚れに気づいたら気づく前に汚れを落とす。
というのが第一ですが、本当は汚れてもいい格好で作業する。
というのがベストかも知れませんね。