ゲノム編集食品に危険性はある?安全性や遺伝子組み換え食品との違いを調査

最近ニュースを見ていて何だか怖い言葉を目にしました。

「ゲノム編集食品」です。

ゲノムとは何なのか

そしてそれを編集するとは何事か

さらにそれを食品に適用するなんて、

大丈夫なの…?

って思っちゃいますよね。

ただ、実際はそんな危険性のあるものではなく

私達の生活をより良くするものなんです。

  • ゲノム編集食品とは何なのか。
  • 危険性はあるのか
  • 遺伝子組み換え食品との違いは何なのか

などの情報を以下にまとめましたので、気になる方はご覧ください。

ゲノム編集食品とは?わかり易く解説

ゲノム編集食品の詳細に進む前にまずゲノムとは一体何なのかを簡単に説明します。

なんせ、やれゲノムだとか、やれDNAだとか、結構混同しがちなワードが多いので…。

ゲノムとは?DNAや染色体との違いをわかりやすく解説

ゲノムとは、

ヒトにはヒトゲノム。

イネにはイネゲノム。

というように、それぞれの生物が持っている遺伝情報です。

混同しそうな概念として

  • 染色体
  • DNA

などが思い浮かびますが、それぞれの示す意味は以下のとおりです。

  • 染色体:DNAとタンパク質の塊
  • DNAゲノムを含む生物の設計図

つまりゲノムとは、

DNAの中にある遺伝情報のことです。

人からは人しか生まれない、猫からは猫しか生まれない。

というのもこのゲノムの持つ遺伝情報が作用しているからですね。

染色体を構成する、DNAの中にある生物を形質を決める、一揃いの遺伝情報

これがゲノムです。

染色体>DNA>ゲノム

って感じですね。

ゲノム編集食品ってなに?

ようやく本題。

ゲノム編集とは

狙った特定の遺伝子を切断して、

修復がなされる過程で変化を起こさせる技術のことです。

この技術を活用して、望まれる特性を持たせた食品がゲノム編集食品です。

はい、この時点で私は迷子になりました。

ので、そんな私のような方のために、

分かりやすい実例をいくつか挙げてみました。

  • 成長が速いふぐ
  • 血圧低下作用を強めたトマト
  • 可食部の大きい鯛

など。

遺伝情報の一部を書き換えることで、

自分たちの望む特性を持った食品を生み出すのが

ゲノム編集食品

と言えますね。

ゲノム編集食品に危険性はあるの?

パッと見、パッと聞きだけの印象だと

「人類が超えてはならない一線を超えてしまったか・・」

のように思う方もいるかもしれません。

ですが、望まれる特性を食品に持たせる試みは

既に一般的に行われてきました。

例えば交配などがその一例と言えるでしょう。

異なる遺伝情報を持った品種を掛け合わす「交配」は自然にも発生しますし、

品種改良の一環で人為的にも行われてきたというわけです。

 

また、強い放射線を当てたり化学物質をかけたりして

突然変異を起こす方法での品種改良も

既に一般的に行われています。

要は、人工的に

  • DNAが切れる
  • 遺伝子が壊れる

というような現象を発生させているということです。

 

ゲノム編集にも共通する部分がありますが、

実はこのような現象は、

自然界においてでさえ当たり前に起きています。

これらのことを踏まえると

ゲノム編集だけが何か特別、

又は新しい試み

というわけではないことが分かります。

そう考えると、ゲノム編集食品は従来の品種改良と比べて

危険性が高いというわけではなさそうですね。

実際に、厚生労働省のホームページに掲載されているパンフレット(20203月作成)においても

「ゲノム編集でDNAに起こる変化は自然界や従来の品種改良でも起こりうる変化」
「従って、安全性もそれらと同程度と考えられ」
「届出と一定の情報の公表を求める」

出典:厚生労働省「新しいバイオテクノロジーで作られた食品について」

とされています。

ただ、アレルゲンや有害物質の有無、栄養素の変化

などの届け出は必要で

安全性に問題がないとされた食品だけ

が流通するようになっています。

流通するゲノム編集食品は

国からも安全だし大丈夫だよー。

と太鼓判が押されたものだけというわけですね。

ゲノム編集食品って何がすごいの?

DNAが切れる、遺伝子が壊れるという現象は、

自然界でも生じるということは前述のとおりです。

また、人工的に突然変異を起こすにしても、

放射線や化学物質を用いる従来の方法がある

ということについても説明しました。

となると逆にゲノム編集食品は

何が特別で何が新しいのかがボヤけてきます

ゲノム編集食品が特に優れているポイントは

「狙った特定の遺伝子を切断」できる

という部分にあります。

放射線や化学物質を用いる従来の方法では

DNAの切断がランダムに生じ、

突然変異が計画的に起こせません。

それが、ゲノム編集では

「狙った特定の遺伝子を切断」することが可能です。

これにより、今までに比べ、

効率的に品種改良を実現できる

ため注目されているというわけです。

ゲノム編集食品と遺伝子組み換え食品の違いは?

同じように生物の性質を計画的に変化させる技術に

「遺伝子組み換え」があります。

加工食品などに「遺伝子組み換え〇〇」を使用しておりません。

という文言が書いてあるのはよく見かけると思います。

遺伝子組み換え食品って何?

遺伝子組み換えは、

外から新たな遺伝子をゲノムに組み込む技術です。

イマイチ分かりませんでした。

こういうのは権威あるところに説明していただきましょう

 生物の細胞から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、植物などの細胞の遺伝
子に組み込み、新しい性質をもたせることを遺伝子組換えといいます。

出典:厚生労働省「遺伝子組み換え食品の安全性について」より

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簡単に言うと、

他の生物のいいところを食品に組み込む技術

って事でファイナルアンサーです。

他の生物の持つ遺伝情報を持ってくるため、事あるごとに

食品の安全性

が話題になる技術ですが、食卓にあがる遺伝子組み換え食品は

安全性が確保されています。

さまざまなデータに基づき、組み込んだ遺伝子によって作られるタンパク質の安全性や組み込んだ遺伝子が間接的に作用し、有害物質などを作る可能性がないことが確認されていますので、食べ続けても問題はありません

出典:厚生労働省「遺伝子組み換え食品の安全性について」より

ゲノム編集食品と遺伝子組み換え食品の違いは?

遺伝子組み換え食品が

外から遺伝子を持ってくる

というこは説明しました。

一方、ゲノム編集は

その生物が元々持っている遺伝子を変化させる技術

ですから、これら2つの技術は全くの別物ということになります。

外から持ってくるのが遺伝子組み換え

内側で遺伝子情報を書き換えるのがゲノム編集

どちらも国により安全性を確保された食品だけが

食卓に並ぶのは同じですが

ゲノム編集食品とは?危険性や遺伝子組み換え食品との違い(まとめ)

今回はゲノム編集食品について色々と調べてみました。

ゲノム編集とは、

DNA内にある遺伝子情報の一部を書き換えること

ゲノム編集食品とは

その技術を応用し、自分の望む特性を持った食品を作ること

遺伝子組み換え食品との違いは

外から遺伝子を持ってこないという部分。

危険性の有無については

自然界でも起きていることで危険性は低いと思われるが、

食卓に並ぶものに関しては更に国への届け出が必要になるため

安全性は確保されている。

ということがわかりました。

これから色々なゲノム編集食品が出てくるかと思いますが、

その際にこの記事のことを思い出していただければ幸いです。