テコンドー協会の問題点とは?不祥事の経緯を詳しくまとめてみた

テコンドー協会側からの回答と嘘の報告

実は合宿ボイコット前から問題提起していました

問題が表面化したのはこの強化合宿の時ですが、実は6月の時点で選手から意見を取りまとめた「意見書」が協会に提出されていました。

選手側が訴えている内容は

  • オリンピック強化合宿招集選手の拡大
  • 合宿の年間スケジュール化と任意参加
  • 選手の個人活動とオープン大会参加の許可
  • 強化コーチだけでなく、所属コーチとの連動を
  • 代表コーチを責任ある人選に
  • 選考会を勝ち上がった選手たちの強化活動環境の改善

その「意見書」にたいする「回答」を協会ホームページに掲載する事で事態の収拾を図ろうとしたところまでは良かったのですが……

あろうことか、協会は世界テコンドー連盟(WT)に「選手に不平不満はなく、困惑もない」などと嘘の報告をしています。

協会としてはおそらく、「回答した」=「不満を解消した」というスタンスだったのでしょうが、選手からしたら何も解決してないので、一気に事態が悪化しました。

中止されなかった強化合宿

 

協会の隠蔽体質が露出する事になった、WTへの嘘の報告。

問題が泥沼化していく中で、中止の宣言が出されていた強化合宿ですが、ひっそりと開催されることになりました。

本来であれば中止になるのが妥当な気がしますし、当初は協会側からも選手に中止が通達されていました。

ですが何がどうなったのか、9月22日~9月25日までの間、開催される運びとなりました。

参加選手は、高校生の女子と大学生の男子という、年代も性別も違う2人。

この合宿開催については、協会側からも

「性別も年代も違う2人での開催に意義はあるのか?」

と疑問が投げかけられましたが、金原会長は

「一に練習、二に練習、三に練習。政治的な話に2人を巻き込みたくないので、一歩一歩、夢に向かって頑張ってほしい」

と言う意思で開催に踏み切っています。

一見いい事を言っているように見えなくもないですが、政治的な話に発展させたのは協会側の不手際ですからね。

なんというかブーメランです。

この強化合宿の強行について、不参加表明の選手たちからコメントは出ていませんが、叶う事なら皆で強化合宿をしたかったでしょうね。

 

テコンドー協会と選手との協議会の決裂

結局問題の解決は先送りです。

一向に解決の兆しが見えない問題に、10月1日についに協会幹部、選手、所属関係者ら約40人が出席する意見交換を目的とした協議会が開催されました。

……が、選手の多くが途中で退出するなど協議会は事実上の決裂。

金原会長は

「強化委員と選手とのコミュニケーション不足。今日は選手の声もしっかり聞けて、有意義な議論ができた

とコメントしていますが、選手側は

信頼関係がないのに今後の強化プランの話を聞いても意味がない

と全く話がかみ合ってない感じです。

 

協会側はこの協議会ででた意見を基に10月8日の理事会で改善案の審議をするとしていますが、今のところ先行きは不透明です。

というのも協会側も一枚岩という訳ではなく

元オリンピック銅メダリストで、現在協会で副会長を務める岡本依子さんはWTへ提出した報告書について

「どうしてウソをついているか分からない。私自身胸が痛い。選手には申し訳ない」と涙をにじませ、「理事会を解散するくらいでもいい。責任をとって辞めるくらいしかできない」と話した。

出典:スポーツ報知

トップ2人の考えがかみ合っていないので、今後の協会側の方針すら不透明な状態です。

トップである金原会長は「このままの方針で行く」と言うスタンスですが、選手からは「信頼は失われたのでこのままでは無理」と完全に平行線です。

 

この協議会で更に問題が大きく取り上げられるようになった訳ですが、その要因の1つとして、協議会に参加した江畑秀範選手のコメントがあると思います。

この協議会に出席した江畑秀範選手は

「正直、夜道が怖い。このまま体制が変わらずに突っ込んでいったら、僕は除名対象になるんじゃないか」とし、「でも、人間として後悔したくない。テコンドーにはお世話になったし、テコンドーを通じて盛り上げていきたい気持ちもある」

出典:スポニチ

と悲壮感を滲ませながら覚悟あるコメントされています。

 

夜道が怖い

武道家がそう言わざるを得ない程の相手……そう勘ぐってしまいたくなるのが人情と言う物でしょうか。

 

ただ私は、このコメントを聞いた時若干「ん?」と言う感じでした。

それまでは選手が可哀そうだな……。

と全面的に選手を心配していたのですが、このコメントだけはちょっと「言いすぎじゃない?」と言う気持ちです。

 

と言うのも、こんな騒動になってしまった以上、協会側が「闇討ち」などの手に出るとは到底思えません

誰かを雇うにしても。

そんなことしたら、「犯人は私です」と言うようなものじゃないですか。

これ以上問題を大きくしたくない協会側が、騒動を起こす可能性は限りなくゼロでしょう。

それは騒動が沈静化してからも。

折角沈静化した騒動に、再び火と油を注ぐ馬鹿がどこにいるのでしょうか?

辞任に追い込まれた腹いせに?

そんな後先考えないアグレッシブさがあるなら、問題が大きくなる前にやってるでしょう。

もっと言えば、意見書が出された時点で動いてるでしょう。

確実にしないであろう事なのに、あたかも「そういう事も辞さない人達です」というイメージを植え付けるような発言には、「?」とならざるを得ませんね。

選手が苦労していたり、協会側に悪い部分があったからこその今現在の騒動なのは重々承知していますが、必要以上に相手にマイナスイメージを植え付けるような発言はいかがなものかと思います。

 

仮にもし今までもそういう事があったり、そんな素振りがあったのであれば、なぜ警察に相談しないのでしょう?

なぜマスコミなのでしょう?

警察に駆け込めば、今以上に問題にもなったし、公権力による「捜査」での問題解決にも期待が出来たでしょう。

 

それをせずに、今の問題以外で相手を貶めるような発言は、ちょっとスポーツマンシップに欠けるような気がしますね。

仮に比喩だとしても、騒動を説明できるような「独裁」とかの比喩なら分かりますが、確証もなく反社会的な繋がりを示唆するような比喩は、やりすぎじゃないかな。と思います。

 

ただ、私以外の人は概ね「選手が可哀そう」という反応なので、私がズレてるだけでしょうが……。

でも何かこの「夜道が怖い」発言だけは釈然としないんだよなー。

そんな後先考えないような大馬鹿者が、10年も会長の椅子に座ってられるとは、到底思えませんし。

 

この発言を肯定的に捉えるとすると、江畑選手なりの

選手=弱者

協会=強者

という私たち国民の中の図式をより鮮明にするために、敢えてこのような言葉を使ったのかなー。

そこまで選手が追い込まれているという風に考えたいと思います。

 

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