テコンドー協会の問題点とは?不祥事の経緯を詳しくまとめてみた

2019年10月8日テコンドー協会理事会開催

テコンドー協会の理事会が2019年10月8日の午後1時から開催されました。

会議は6時間超に及んだ事から察するに、話は平行線だったのでしょう。

理事会前に岡本依子副会長は

「理事会自体を解散しないといけない」

との心情を吐露しています。

そんな心情を映すように、岡本依子副会長と高橋美穂理事が、金原会長に反旗を翻す形で辞任を申し出る状態にまで発展しましたが、その高橋美穂理事は「気分が悪くなった」と会議室を出た後報道陣の前で過呼吸の発作で倒れる事態に。

 

7時間近くに及んだ理事会が終わり、19時半頃から開催された記者会見の内容をかいつまんで記事にしますと

岡本副会長と高橋理事のほうから理事の総辞職をすべきでないかとの意見が出た

「他の理事は現在の状況(オリンピック前)に辞職するのは無責任である、責任とはしっかりとした強化の体制を築くことである

という意見が出て、理事の総辞職には至りませんでした。

 

ちなみに岡本副会長と高橋理事の他にも安藤尚徳専務理事という、No.3にあたる人物も「岡本副会長たちが辞めるのであれば、辞めます」と言った旨の発言をされていました。

高橋理事が体調を崩されたため、辞意を表明した2人が今後理事を継続するかどうかは分かりませんが、会長は「引き留める」方針との事です

 

この理事会でのやり取りの音声なども流れているようで、高橋理事が倒れた後に、金原会長が「俺も倒れようかなー」と発言するなど、再び物議を醸しています。

この発言を聞いた岡本副会長は「金原氏は人じゃない」と怒りを露にするなど、かなり溝が深まっています。

 

10月8日付で安藤尚徳専務理事が辞任をされています。協会からは9日に文書で発表があり、辞任の理由は一身上の都合となっています。

 

 

強化コーチの指導方法については、コーチ3人との話したうえで、選手とのコミュニケーションの失敗を認め、現在のコーチを一新し、新しい強化委員の任命となっています。

ちなみにこの3人の強化コーチは「解任」ではありません。

選手とのコミュニケーション不足や、信頼関係にズレが生じたのは事実ですが、今まで頑張っていたというのも間違いないので「解任」という表現は使わないという事です。

 

またオリンピックのセコンドなどは、選手の声を聞くために新たに設けた強化管理部で吸い上げるとの事です。

会見では一貫して「独裁ではない」、「選手の意見を吸い上げた強化体制を作る」、「選手のためになる協会へと刷新する」といった内容の回答が続きました。

選手側からしたら「信頼関係を無くした相手」がいかに刷新しようと、再び信頼関係を築くことは難しいのかもしれません。

ですが会見を見る限り、金原会長の考えでは、今の体制で強化方法など選手の意見を反映させるのが一番良い。と言うのは変わらなそうですね。

 

この会見を見た選手の1人は

「トップが責任を取らず、下の物だけ辞めさせる姿に失望した」

と言う旨の反応を示しています。

……選手側の今までの主張から考えたら、当たり前と言えば当たり前でしょうか。

 

次回の定例理事会は12月6日との事ですが、その前に選手側から正会員総会を開く求める動きも出ているようです。

※正会員総会とは協会に所属する正会員の5分の1が求めることで開催できるもので、過半数以上の出席によってひらかれるものです。

その正会員総会で理事の総辞職を求める可能性が強まっていますが、今のところ開催の日時等は決まっていません。

この辺りも分かり次第追記します。

正会員総会より前に、臨時理事会が2019年10月28日に開かれる運びとなりました。

詳しくは別項に書きます。

 

東京オリンピックの二次選考日が決定

東京オリンピックに向けた日本代表の二次選考の日取りが11月10日に決定しました。

代表選手を派遣する階級は

  • 男子 -58㎏級
  • 男子 -68㎏級
  • 女子 -49㎏級
  • 女子 -67㎏級

の4階級となっています。

選手側の代表のように、マスコミの前に立っていた江畑秀範選手は-80㎏級なので、残念ながら出場の機会はなさそうです。

11月10日までにまた何か動きがあれば追記します。

 

テコンドー協会理事の総辞職

10月24日に金原会長から

28日に行われる臨時理事会にて理事の総辞職を提案する旨が発表されました。

10月8日に行われた理事会では、岡本副会長から総辞職の提案があったのですが、その時は結局受け入れられなかった物が、今回金原会長側から示されるという形となりました。

どのような心境の変化があったのか定かではありませんが、この提案が受け入れられると理事は総辞職と言う形になります。

※10月28日に行われた臨時理事会で、金原会長を含む理事の総辞職が決定しました。

 

今後は、外部有識者4人による検証委員会が協会の経営体制を検証し、現職理事の適性を判断して、新しい理事を推薦し、その就任を待って現理事の総辞職となります。

 

外部委員会は、スポーツ界の体制整備に向けた、有識者会議の座長を務めた事もある弁護士の境田正樹氏や、筑波大教授の山口香氏ほか2名で構成されています。

 

これで9月に露見したテコンドー協会の問題に、1つの終着点が見えてきました。

ただ、問題が顕在化してから、協会のスポーサー3社が契約を解除したり、新しい理事の体制がどうなるか分からなかったりと、まだまだ先行きは不透明そうです。

 

新しい理事候補にバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」の島田慎二会長の

名前が上がっています。

 

今のところ候補ですが、島田慎二会長自身は前向きな発言をされているという事なので、恐らく理事になるのだと思われます。

 

金原昇会長退任へ

11月27日の外部検証委員会との面談により、長らく会長の務めていらっしゃった金原昇氏の退任が決定しました。

検証委員会の委員長である境田弁護士は「コンプライアンス上、問題はない。しかし、世間で注目をされ、混乱が集束する見込みが立たない、体制を改めないとテコンドーの発展が見込めない」と理由を説明した。

出典:日刊スポーツより

会長もこの決定を受け入れており、「異論は一切ございません」と語っておられます。

 

個人的には、長らく追いかけて調査してきたこともあり、金原会長だけの責任とは到底思えませんが、検証委員会の委員長である境田弁護士も仰っているとおり、世間での注目度を考える以上退任せざるを得ないでしょう。

 

新しい理事による新体制の構築はまだ先ですが、今後は選手のためになる協会になることを望みます。

今後も情報が入り次第追記していきます。

テコンドー協会の問題点とは?不祥事の経緯を詳しくまとめてみた!のまとめ

今日は泥沼化するテコンドー協会の問題についてまとめてみました。

選手側が訴えている内容は

  • オリンピック強化合宿招集選手の拡大
  • 合宿の年間スケジュール化と任意参加
  • 選手の個人活動とオープン大会参加の許可
  • 強化コーチだけでなく、所属コーチとの連動を
  • 代表コーチを責任ある人選に
  • 選考会を勝ち上がった選手たちの強化活動環境の改善

と言った内容で、特にニュースで取り上げられているのが合宿の(事実上の)強制参加所属コーチではなく、強化コーチへの固定になることでしょう。

合宿の強制参加のせいで自己負担金が足かせになり、いままで二人三脚でやってきた所属コーチから強化コーチへの変換はやはり不満が出てしまうのでしょう。

2019年10月8日に行われた理事会で

  • 強化コーチについては新たに強化委員を任命する
  • 合宿については強制したことはない
    今回問題になっている合宿の欠席者の中にも学業などの理由で欠席者がいるとの事

と言う見解を示しています。

溝が深まる中開かれた理事会では、結局理事の総辞職はなりませんでした。

ですがその理事会で、選手だけでなく理事同士でも溝が深まる形となり、結局通常の理事会を待たずに10月28日に臨時理事会を開催し、総辞職を提案する形になりそうです。

また情報が入り次第追記します。