こんにちは、椎木です。
杉並区議に初当選した洞口朋子議員が話題になっていますね。
「中核派」と言う中々危険な思想の所持者たちの集団に属していると言う事で、問題になっています。
なんせ、「必要であれば暴力も致し方ない」というかなり過激な思想なので、今後問題が起きるのではないかと言った不安はありますからね。
そこで今日はその中核派について分かりやすく解説したいと思います。
中核派とは?
ここ最近中核派と言う言葉が聞こえてきたのは、およそ2年前に指名手配されていた「大阪正明」容疑者が逮捕された事でしょうか。
「警官殺し」や「放火」、「傷害」などの罪を犯し逃亡する事実に46年。
逮捕された時はニュースになりましたね。
それ以降中々「中核派」と言うワードを聞くことはなかったのですが、そもそも「中核派」とはどういうものなのでしょうか。
「中核派」を簡潔に言ってしまうと、「共産主義国家の成立を目指す過激な組織」と言えるでしょう。
正式名称は「革命的共産主義者同盟全国委員会」と言います。
元々日本共産党から分派した一派で、「反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命」なんかを掲げていますが、そもそも「反帝国主義」、「反スターリン主義」、「プロレタリア世界革命」がよく分かりませんね。
中核派の主張は?
日本、アメリカなどの資本主義国家のあり方を「帝国主義」だと批判しています。
帝国主義を字のまま捉えると、強大な武力を背景に周辺諸国を植民地化していくような事ですが、いつの時代の事を言っているのでしょうか。
どうもこれは字のまま捉える訳ではなさそうです。
どうも共産主義の立場による用法では、経済的従属の側面を重視しているらしいのですが、更に意味が分かりません。
経済的従属と言う事は、使用者に給料袋を握られている状態と言う事でいいのでしょうか。
同じ国民の間でも、経済的な従属関係が出来ることを良しとしないと言う事で「反帝国主義」を掲げているのだとしたら、共産主義が目指す、国家を頂点に全ての富を平等に分配という思想に合致しそうですね。
中核派の主張その2
中国、北朝鮮などの国に対しては「スターリン主義国家」だとこれもまた反発しています。
スターリン主義と言えば、
指導者に対する個人崇拝、軍事力や工作活動による暴力的な対外政策、秘密警察の支配を背景とした恐怖政治や大規模な粛清などを特徴とする全体主義を指す
wikiより
こっちはどうもそのまんまっぽいです。
どうもとりあえず今の世界を統治している人間に対しては、全方位で反発している団体のようですね。
中核派の目的は?
中核派の目的は、先ほど出てきた「プロレタリア世界革命」と言う事になりますが、こいつもまた分かりにくいですね。
この世界革命に関しては、全ての国で労働者階級による共産主義革命と資本主義の廃止を目指すという物。つまり、
労働者たちが中心となった共産主義国家を作ろうよ
と言う事でしょう。
まあ、ここまで聞けば、誰もがいやいやいや。歴史上完全失敗してますがな。
と思ってしまう事なのですが、そういった事の達成を目指す組織です。
中核派の何が問題なのか
基本的にどんな思想を持とうが、個人の自由であり、それは憲法で認められている事です。
ではなぜ、「中核派」が問題になるかと言うと、その行動が「過激だから」の一言に尽きます。
前述した「大阪正明」しかりですが、革命の為ならば暴力も辞さないという考えはテロにも直結する恐れがあり、非常に危険だと言えるでしょう。
実際今回当選された洞口区議に関しても、過去に二度の逮捕歴があり、更に「革命の為なら暴力も必要」と言った旨の発言が取り沙汰されています。
暴力を必要としない治世の為の選挙や議会に、暴力肯定の人間が入るわけですから、今後の発言や活動が注目されているわけですね。
大体暴力を持って奪った政権は、確実に恐怖政治化するでしょう。
なんせ、自分たちが暴力を持って政権を奪えるという前例を作ってしまったのだから、自分たちに別の思想から暴力が向けられることは必至です。
結局自分たちの思想を通すのに暴力を選ぶ時点で、自分たちの反対する「スターリン主義」と何ら変わらない。そういう事です。
まとめ
今回は洞口区議の当選で再び世間の耳目を集めることになった「中核派」についてまとめてみました。
共産主義国家を目指して活動するのは構いませんが、そこに暴力が加わればそれはテロと何が違うのか。
守りたいのは一般人なのか、自分たちの理想なのか、その辺をしっかりと考えて行動していただきたいと思います。
労働者を守る、貧富の差を無くす、とお題目を唱えて暴力に訴えても、そのシワ寄せは確実に私達一般市民に降りかかります。
それは自分たちが反対する「スターリン主義」の恐怖政治と何が違うのか、もう一度考えて欲しいですね。