こんにちは、椎木です。
ウクライナ大統領選で、コメディアンであるゼレンスキー氏が圧勝しましたね。
なぜ、政治経験もないコメディアンが大統領に当選できたのか気になったので、
- 大統領選に勝てた理由
- ロシアとの今後
について調べてみました。
ウクライナでコメディアンが大統領になれた理由は?
ウクライナと言えば、美人が多いくらいの認識がない私ではありますが、そんな国でコメディアン出身の大統領が誕生したというのはさすがにビックリしました。
日本で言えば、芸人の誰かがいきなり総理大臣になるようなものでしょうか。
このあり得ないと言ってもいい現象の背景には何があったのでしょうか。
現政権への不満
今回選挙に負けたポロシェンコ元大統領は、対ロシア強硬派と言われていました。
現在ウクライナはロシアにクリミア半島を押さえられ、なおかつ東部の一部では今もウクライナ政府軍とロシア軍での小競り合いが続いている状態です。
普通に考えれば、祖国が蹂躙されているのですから、ロシアに対して強硬に出られる強いリーダーシップを持った大統領が望まれそうな背景です。
ですが、実際はどうなのでしょうか。
ロシアがクリミアを押さえてから既に5年。5年もの間、クリミアを取り戻せていないどころか、東部では今も泥沼の争いが続いている状況です。
そんな状態が5年も続けば、故郷を追われた人々は勿論、そうでないウクライナ国民もどれだけ声高に「反ロシア」を政権が叫ぼうとも、現実味がないと言ったところでしょう。
閉塞感のあるこの状況を打開したいという国民の意思が、前政権、ポロシェンコ氏にNOを突き付けた形でした。
ゼレンスキー氏の対ロシア姿勢
前政権がNOを突き付けられ、かつゼレンスキー氏の対ロシア姿勢が評価された事も一因でしょう。
ゼレンスキー氏は公開討論の場において、東部での戦闘の中止を訴えました。
このまま戦闘が続けば、起こりうる国の分断ではなく融和を訴えました。
更にロシアへの感情の微妙な変化も追い風になりました。
反政府デモの折に、大きく減っていたロシアに親近感を持つ人の割合が去年から増加に転じ、2月には57%と半数を上回るまでになっていました。
ロシアと和解し、紛争を止めてほしいという国民感情の表れとも言えます。
このように「前政権へのNO」、「新たなリーダーの指針への共感」と言った理由で世界で見ても稀ともいえるコメディアン出身大統領が誕生しました。
ウクライナとロシアの今後の関係は?
新政権が誕生したことで、ロシアとウクライナの関係はどうなるのでしょうか。
今まで侵略を受け強硬に出ていたウクライナですが、被害者の方が軟化すれば、さらなる侵略を許してしまいそうな気がしますが、どうなのでしょうか。
NATOとの関係
ロシアがこれ幸いとウクライナを併合した場合、どういった事がおこるのでしょうか。

地図に見えるようにロシアとウクライナの位置関係はこのようになっています。
下に参考までにロシアとの関係が冷え込んでいるNATO加盟国の地図を載せます。

見ていただけると分かるようにロシアの周囲はすでにNATOに囲まれた状態にあります。現在ウクライナはロシアとNATOにとって言わば緩衝地帯。
ウクライナを併合してしまおうものなら、NATOと長い国境線を接する事になり、ロシアとしては、避けたい所でしょう。
そういった意味でもロシアはこれ以上ウクライナとの関係悪化は望んでいない所でしょうし、素直に対話へ応じる可能性が高いのでは?と言うのが大筋のようです。
ただ、その対話でクリミアの返還や、東部からの撤退がなされるかは分かりませんが、確実に今の泥沼状態からの脱却へ向けた一歩と言えるでしょう。
まとめ
今回はウクライナで誕生したコメディアン大統領について、
- なぜ当選できたのか
- 今後のロシアとの関係
についてまとめてみました。
当選理由は前政権の失策と、ゼレンスキー氏の指針への期待から。
ロシアとの関係は、まずは関係良好化へ向けて、両国ともに歩むだけの背景がある事が分かりました。
今後ゼレンスキー氏がどういった舵取りをするのか気になりますが、是非ウクライナ国民にとっていい流れになるよう願っています。
それでは今日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。ではまた次のニュースで。